猫板
今回は猫板に関する記事を書かせていただきます。
名前からは用途のイメージが湧きにくいとは思いますので。。
まずは猫板の説明から。
猫板とは
一般的には
”長火鉢の端の引き出し部分にのせる板。そこに猫がうずくまるところからいう。”(goo辞書より)
下手くそな画像で恐縮ですが、、、長火鉢のつもりです。
このような木材の家具で引き出しがいくつか付いていて、
上部の砂のところに火をくべて鉄瓶などを置く際に暖かい場所ということで
猫が寄ってくるのでしょうか。
ドアを作る現場としては
沓摺と縦枠を溶接する際、沓摺の化粧面に焼き跡を残さないために使用する鉄の隠し板
と認識しています。
画像の右側が沓摺、つまりドアの下枠部分となり、そこに差し込んで使います。
沓摺には通常ステンレスを用いています。そのステンレスの綺麗な面を汚してしまわないために
猫板を間に挟んで溶接を行っています。
鈴木製作所内では当たり前に使われている言葉ですが、もしかしたら誤用である可能性もあります。異論は広く認めます!
でも、とても可愛い呼称ですので、これからも断固使い続けることをここに宣言させていただきます!
ドア製作の中の猫板
ざっくりとした説明にはなりますが、上図のように
ドアを作る際には基本的にドアの収まる枠が存在しております。
その枠を場所ごとに分解すると上枠(うわわく)、縦枠(たてわく)、沓摺(くつずり)(下枠)、
にて構成されています。
猫板は縦枠と沓摺を溶接する際に用います。
通常の枠同士の溶接は上図のように行うのですが、このやり方ですとステンレス製の
沓摺の表面に溶接の焼け跡が残り、商品としての見た目には問題があります。
なのでこうして沓摺の内側に猫板を挿入し、
①猫板と沓摺を溶接
②猫板と縦枠を溶接
こうすることで焼け跡を残さず、強度と見た目を維持しております。
※枠の下側、普段は見えない部分のステンレスには焼け跡が残ります。
最後に
鈴木製作所ではご要望に応じ、現場の状況や開口に合わせたドアを一つ一つ丁寧に製作させていただいております。
また、既製品にはないものや指定の寸法での部材製作も行っております。
お困りごとやご相談等ございましたらお気軽にお問い合わせください。鉄扉製作.com